2015年10月27日

全施連神奈川大会意見交換会

全施連神奈川大会意見交換会
(全施連神奈川大会3)


 さて、情勢報告、講演の次は意見交換会が行われました。この意見交換会は、全施連南守る副理事長を司会者として、予め決められた意見発表者がそれぞれ5分間自分の意見を述べ、その後会場から予め指名された発言者が5分間意見を述べ、コメンテーターである、北九州私立大学文学部教授の小賀久氏、埼玉大学教育学部准教授の宗澤忠雄氏、近江ふるさと会理事総括園長の飯田雅子氏、神奈川県知的障害者施設保護者会連合会副会長の嶋田芳樹氏がそれぞれ5〜10分のコメントを述べるという形式で行われました。


 この意見交換会は20日を第1部とし21日を第2部として2日間にわたって開催されたのが特徴でした。


 意見交換会のテーマは、第1部が「充実した日々の生活に必要な支援とは」であり、第2部は「最適な生活の場とはいかにあるべきか」で、それぞれが意見を述べ合いました。


ここではいくつかの特徴的な意見やコメントを記しておきます。


1 職員の確保が必要。そのために施設と家族が支えあって職員の処遇について考えよう。(K)


2 国家が自助努力に任せたために、命と暮らしの見通しが立たなくなったのが現状。

 国家基準が解体した。

 職員の待遇基準は措置の時代は国家公務員に準じていたが、今はその基準もなくなった。職員が将来見通しが持てるような処遇を地域で作るよう自治体に責任をもたせること。(K)


3 法律上「施設」はすでに無い。実態としての施設は地域が必要とする資源となっていく必要がある。(M)


4 施設の中では制約があるということも理解して欲しい。(I)


5 利用者の生活を向上させるには、施設と家族が車の両輪となる必要があるが、施設の車輪だけ大きい両輪ではまっすぐ進めない。(S)


6 麦飯しか食べていない人は銀シャリの味がわからない。銀シャリの味を覚えたら麦飯には戻れない。平均以下のところを平均まで持ち上げよう。(S)


7 地域にあるグループホームは、近所との付き合いがない。インクルーシブ、共生といっても根底に偏見がある。(T)


8 職員研修会の意見の中で家族会との関係でギクシャクしているところが多いのに驚いた。(H)


9 地域移行後親なきあと誰が面倒を見るのか、成年後見人に任せて良いのか。市町村における社会生活適応のための支援制度パーソナルアシスタント制度が必要。(KN)


10 虐待は施設内の立ち入りを自由にすることでなくすことができる。(T)


11 国がいう施設か地域かの二分論には反論すべき。施設は地域住民の暮らしを良くする機能を持つことが必要。施設が地域に根づく。(K)


12 虐待とは、支援者と障がい者のようにパワーバランスが圧倒的に違う優位性を持ったものが、本来なら親密的な関係が期待される関係の中で発生する行為である。本来折り合いがつけることができるはずなのに暴力になってしまう。
 

 26年度に88000件の発生。家族が多いが事業所もある。法人が競争の渦に巻き揉まれる中で発生が膨大に増えている。施設を作ることと虐待は一体。(M)


13 家族と職員がギクシャクする背景は、本人のプロフィールや家族を理解していないこと。本人の期待に応えていないところで本人の安定性がなくなる。


 本人の状態が今、ウキウキしているのか、笑っているのか、楽しくしているのか、この本人の安定性をどう支えるかが職員の仕事。家族が職員を育てることの重要性。(I)


14 理事長、施設長は自信があるほど危ない!!
家族、家族会が遠慮しないこと、預かってもらっているという考え方は捨てよう。(K)


15 施設において水回りを一箇所にまとめると安上がりだが、利用者の導線を考えていない。誰もが使いやすい設計にさせること。(K)


16 合理的配慮の提供義務は社福では努力義務にとどまっている。社福においてはそれぞれ合理的配慮の中身を発表すべきである。


 自閉、発達障害者には「スムーズレンルーム」(ほっとさせる)が必要。(M)


17 就労現場では行って聞かせようとする態度の支援者がいる。自分の無理解を棚に上げている。(M)


18 日課表などでスケジュール管理し集団生活でやむを得ないとする取り扱いは「施設ならではの虐待」と定義されている。施設においてこの認識があるかこの理解があるかどうかが重要。ただ、これをやめて個々の利用者全てに合理的配慮を徹底させるのは大きな困難を伴う。(M)


19 誰でも個室となれば、支援の放置となる可能性もある。必ずしも個室が良いとは限らない。
おいしい食事の提供は7〜8割の精神安定の力が有る。(I)


20 成年後見は家族と家族会の複数後見がよい。(HK)


21 「ルールを守ってください。あなた一人だけを特別扱いに出来ません」というのは「差別」。


 合理的配慮とは、それぞれの人に必要な配慮を特別扱いにすること。

 合理的配慮を発表しているのは国の機関。
 市町村は合理的配慮の対応要領作成は任意。
 市町村の責任を問う必要あり。(M)


22 「自立」とは支えられている自立。誰しも支えがなくては生きられない。(K)


23 「意思決定」とは、「情報を知らされないと」「味わってみないと」「着てみないと」決められない、これを助ける支援が意思決定支援だ。(K)


24 障がい者の残存能力を発揚させる支援が必要だが、期待の中で押し付けになると、障がい者は「嫌な目に会いたくないな」と自己防衛になる。(I)


25 グループホームで生活できなくなったら必ず入所施設に戻す約束が必要。(S)


26 安心安全、快適化だけでは囲い込みになる。利用者を親の軛から解き「リスクを犯す権利」「チャレンジする権利」を認めてやる合理的配慮(M)


27 日課表をやめたら職員が蜂の巣をつついたようになった。わがままな利用者が出てくる。職員に聖徳太子になろう。万能選手になろうと言っている。


 食事ごとに施設長なりが必ず事前に味を確かめる。同じ釜の飯を食うこと。


 3ヶ月問題では、病院が尿導入のまま施設に返す、胆の吸引が必要なまま返すときに対応できない施設は、結局3ヶ月以上病院にいさせてしまう。訪問医療制度を整えるべき(MN)

10月21日、意見交換会の後閉会式が行われ、決議文朗読と採決、次回大会開催地の福岡県知的障害者施設家族会連合会会長の挨拶をいただき、閉会挨拶で2日間に渡る大会の幕を閉じました。

えほん障害者権利条約 -
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posted by はるあき at 12:17 | 北海道 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 神奈川大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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